春から初夏にかけての庭は、一年中で一番変化を楽しめる季節。一週間でお花の様子がガラッと変わってしまうこともあります。
そんな移り変わりが楽しいこの時期にいくつものお庭を訪ねました。
今回は、バラや草花はもちろん、キッチンガーデンもあるYさんのお庭です。


花が季節をつないでいく

お友だちから「とっても手入れの行き届いたステキなお庭があるのよ」と聞き、Yさんのお宅を初めて訪ねたのは5月初旬。教えてもらった路地を曲がると、満開のナニワイバラが目に飛び込んできました。雪のように白い一重のナニワイバラが駐車場の屋根の半分を埋め尽くすように咲き、ひと目で「ここ!」とわかるようなお庭です。チューリップなどの球根は終わってしまって、初夏の宿根草が咲く前のちょうど狭間の時期。それでも、種から育てたというカスミソウとセラスチュウムの群生があちらこちらにあり、ナニワイバラの白とあいまって清楚なホワイトガーデンという趣です。しばし、うっとりしてしまいました。

2度目に訪れたのは、5月中旬。フェンスやアーチには数十種類のバラたちが絡み、白い小花たちの合間からは、ジキタリスやブルースターなどの宿根草が咲き始めていました。ブルーベリーには可愛らしい赤ちゃんの実がたわわにつき、キッチンガーデンではイチゴも発見。2週間前とはまた違う花たちの出迎えに、おもわず歓声を上げてしまいました。Yさんのお庭つくりのポイントは色合い。周りの樹木は濃い目の花色が多いので、草花は、白を中心にあまり主張のない色にしています。全体がナチュラルに溶け込み、居心地の良い雰囲気を醸し出しています。



収穫も庭の楽しみ

台所に近いところには、キッチンガーデンを作っています。ルッコラ、フェンネル、チャイブ、パセリ、イタリアンパセリ、パイナップルミント、スイートマジョラムなどのハーブ類とトマト、レタス、アシタバ、オクラなどの野菜たち。その周りにはユズやレモン、ライムなど5種類もの柑橘類、ブルーベリーやブラックベリー、そしてブドウ(ネオマスカット)までありました。

キッチンガーデンの土作りはと聞くと「以前は畑だったところなので、とてもいい土なんです」とYさん。もともとが素晴らしい黒土で土壌改良がまったく必要なく、植物の育ち方は申し分ないそうです。しまった粘土質の土や石ころだらけの庭土と格闘したという話は良く聞きますから、土で苦労しないなんて、うらやましいかぎりです。



園芸店に行くとつい買ってしまう植物ですが・・・

いろいろな植物がたくさんあるYさんのお庭、初めて見るような花もいくつか。名前を尋ねると聞いたこともない名前が飛び出してきます。よく覚えていますねというと、「実は植物のリストを作っているんですよ」という返事。名前はもちろん、どこで買って、いくらだったかなど、その植物の情報をリストにしておくのだとか。確かに、リストに残しておけば、記憶に残るし、自分のガーデニングの履歴にもなります。ついつい植物が増えてしまうガーデニング好きにとっては、聞き逃せない知恵。早速試してみたいと思いました。

ガーデニングをはじめてから生活に潤いが・・・

「実は明日、お友だちと千葉のバラ園に行く予定なんです」というYさん。ガーデニングをはじめてから、お友だちの輪が自然に広がっていき、楽しいことが増えました。ご主人も木の剪定やパーゴラなどの手作りで、Yさんのガーデニングに一役買ってくれています。家にいるときは毎日2〜3時間は庭にいるといいますから、まさに生活の一部。優しく穏やかな印象のYさんですが、お庭が自己表現の場になっているのだなあと思いながら、バラの香りに包まれたお庭を後にしました。


狭い庭の中、コンテナ中心でハーブを育てている身にとっては、
なんともうらやましいキッチンガーデン。
お庭で採れた野菜やハーブが食卓を彩り、花でテーブルを飾る生活は、
私にとっての憧れのカントリーライフなのです。。

 


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