バラ好きなら、誰もがあこがれるアーチやガゼボを覆いつくすように咲くツルバラ。
バラの香りに満ちたテラスでいただくお食事やお茶の時間は、まさに極上のひと時です。
自宅で料理教室(稲見クッキングサロン)を主宰されているIさんのお庭は
出来上がったお料理をいただく演出の空間にもなります。

5月。白い外壁に絡むアイビーや塀の上のプランターの草花の間から、時を待っていたかのように一斉にバラが咲きだしました。でもたくさんのバラがあるのに、バラだけが目立つ庭ではありません。足元の草花や樹木が全体に混ざり合い、それぞれの花がさりげなく調和しあっています。

「主張の強い花より、自然な感じの花が好き。でも緑の中だとどんな花を持ってきてもあうから不思議ね」。確かにどのバラも草花も緑の中から自然に顔を出しているように咲いていて、あくまでナチュラル。緑の中のお庭は外の世界とは隔離されたかのような別世界です。「料理は洋服のセンスと同じで、器との調和が欠かせません。庭も全体の雰囲気が大切。トータルに見ることを心がけています」。

 

coexistence
& natural

 

Iさんのお庭のもうひとつの特徴は、空間を立体的に演出していること。窓辺のウインドウボックスからゼラニウムやヘリクリサムがこぼれるように咲き、グリーンをうまく組み合わせたハンギングバスケットもまるで花風船のように空間に浮かんでいます。

テラスのテーブルを囲むように置かれた大きな寄せ植えもグリーンを中心にパンジーやペチュニアをセンス良く組み合わせてありました。いくつもあるコンテナやハンギングは、年3〜4回すべて自分で植え替えます。「動かすだけでも大変なのよ。夏は草と格闘してるし・・・」と苦労話をされながら、楽しそうなIさん。本当に花が好きな様子が伝わってきます。

 

 

Iさんの花好きのルーツはお母さんです。子ども時代を過ごしたお庭は360坪もあり、一面ポピーやマーガレット、コスモスが咲き乱れ、時には公園と間違って人が入ってきてしまうほど。お姉さんからいただいた結婚のお祝いもフラワーボックスでした。

「花があるのが私の生活。料理教室の生徒にお庭で食べていただくのもその延長」とおっしゃいます。Iさんが教えるお料理は和食、洋食、中華、ケーキ、和菓子と幅広く、フランス料理のシュバリエの称号ももってらっしゃいます。カルチャースクールなどで教えることもあるそうですが、ご自宅での教室にこだわりを持っているのは、他では味わえないトータルに演出された雰囲気の中での食事を味わっていただきたいからといいます。

実をいうと、取材の時、居心地の良いインテリアに囲まれたダイニングの窓から庭を眺め、なんて贅沢なんだろうと思いながら、時間の経つのも忘れてしまうほどだったのです。

自分のリラクゼーションとして、Iさんの生活に花は欠かせないものですが、道行く人も花が楽しめる町にできたらとおっしゃいます。塀の上にもいくつものプランターが置かれていますが、実は自宅前のバス停でバスを待つ人の癒しになればと飾り始めたのがきっかけでした。「綺麗ですね」と声をかけられると嬉しいし、Iさん自身も声をかけるように心がけています。


「花好きは伝染する」と聞いたことがありませんか?花が綺麗なお宅の周りには、素敵なお庭の家が増えていくようです。花を通じて、互いを思いやるボランタリーな気持ちが伝わるのでしょうか。Iさんのお宅の周りもちょっと遠回りしても、寄り道したくなるような町並みでした。



バラの相談相手としてIさんが頼りにするは、バラ研究家の村田晴夫さんと
村田さんのバラ作りの教室を開いているオークンバケット。
以前はバラは主張が強すぎると思っていましたが、
バラと草花を優しく調和させるオークンバケットとの出会いから
バラの印象が180度変わったといいます。
バラを素敵に演出してくれるオークンバケットのH・Pはこちらです。


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