海を臨む高台にあるSさんのお宅。 ファッション雑誌から抜け出してきたようなインテリアのお宅は、
雑誌などの撮影スタジオにもなるというヨーロッパテイストのカントリーハウスです。
今回は、ベランダガーデンやインテリアの中のグリーン使いを中心にご紹介します。



 

まるでリゾート地のような町並み。その坂の途中に建つ、明るいレンガ外壁の瀟洒なたたずまいのSさんのお宅。玄関へと続くアプローチのレンガやアイアンの柵もアンティーク好きなら思わず立ち止まってしまいそう。ガーデンは、いわゆる花壇に花がいっぱいというのではありません。でも、家を包み込むように配置された緑や花たちは主張せず、でもここになくてはならないような存在感で訪れる人を迎えてくれます。

白い壁にペパーミントグリーンのルーバー窓。「スタイリッシュカントリー」とでも呼びたくなるような家は、素材選びから設計、インテリアにいたるまで、自分色にこだわりました。家そのものはシンプルが基本ですが、元々の暮らし方は天然素材志向。室内やベランダガーデンで使う実用的な雑貨は、アンティークが中心で、どこか温かみがありながら、ひとつひとつが洗練されています。さりげなく置かれたそれぞれが、シンプルな空間に見事に調和しているのは、Sさんのセンスの良さでしょうか。

グリーン使いも雑貨と同じで、同じ家の変化のない景色を変えていくためのあしらいとおしゃいます。同じお皿、同じ料理が使い方や見せ方ひとつで違ったものに見えるのと同じで、シチュエーションを自分の手で変えるためのアイテムのひとつなのだそうです。

キッチン横のベランダには、ハーブが中心のキッチンガーデン。セージ、タイム、バジルなどのキッチンハーブをはじめ、アップルミント、ローズゼラニウムなど、香りはもちろん、料理の飾り付けにも大活躍間違いなしのセンテッドハーブの鉢がたくさん並んでいます。海を臨むテラスは、手間があまりかからない多肉植物やサボテンなどのドライガーデン。玄関やリビングルームの大きな空間には、大型の観葉植物が置かれ、小さなコーナーには、インテリアの一部のようにアレンジメントやコケ玉がディスプレイされていました。ひとつひとつがグリーンインテリアのお手本になるような絶妙さです。

 

 

ちょうどこの日は、Sさんが主催するサロン「キルトガーデン」の日でした。月一回、ハーブやアレンジメントなどの植物に関するレクチャーイベントを開催。その日は家を開放して、一般の方もケーキやコーヒーを実費で楽しめるという趣向のサロンです。この日はハーブの先生と料理を作りながら、料理に合うワインやチーズのレクチャーという内容。参加者は皆、この贅沢な時間を満喫されていました。「キルトガーデン」の由来は、Sさんが以前からパッチワークを教えていたところから名づけたそうです。
最後にセンスを磨くコツは?とお聞きしたら「東京や海外に出かけたり、雑誌などで刺激を受ける機会を自分で作っていくことかしら」というSさん。

日ごろは追われる毎日になりがちですが、身近な場所でもいいから「自分の目や感性を養う時間」を忘れないようにしようと心に刻み、家路につきました。今、味わってきた贅沢な時間と空間をかみしめながら・・・・


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