はじめの一歩は 懐かしい幼い頃の木のイスから
 ペンションをはじめるきっかけは、どこから始まるのか・・・そう思い返してみると、独身の頃、幼稚園の先生だった頃かもしれません。自分の出身の幼稚園に運良く就職できたある時、園の倉庫に入ると、私がまさに子供の頃使っていた木の椅子が見つかったのです! 色はあめ色になって傷だらけ。その頃の落書きまでが残っていることに、とても感激したのです。
 「プラスチックのオモチャなどは残っていないのに、木で作られたものはいつまでもこうして残っていられるんだ!!」それから、木のオモチャや、誰かが大切に使うことで今も愛され続ける“アンティーク”にやたら惹かれるようになりました。

最初はお客さんとして ペンションの魅力を知りました

 その当時、巷ではペンションブームが巻き起こっていました。
付き合っていた彼(今のオーナーで主人なのです)と、その例に漏れず「行ってみよう」ということになりました。
すると、初めて訪問するのに本当に友達の家に行かせて貰ったようなホッとする空気、でも砕けすぎず、インテリアや建物は結婚したらこんな家でこんな生活をしてみたい!!と憧れてしまうものばかり・・・。
その感激は「ねえ、いつか行く側ではなく迎える側になろうよ!!」とさえ思わせられるような衝撃でもありました。
私たちらしいペンション それを形にしたかったのです
 念願のペンション開業は、その思いから10年後のことでした。
そして、ペンションに憧れていくうちに、最新の電化製品や便利な物、色が氾濫するものは何故か欲しくなくなっていました。それとは全く逆方向の昔の人が大切にしてきて残っていた物、傷だらけなのはそれだけ誰かが使っていたと思われるもの、職人さんが一つ一つ愛情込めて作ったと思われるもの、大量生産からは程遠く手間がかかって作られたと思われる物が愛しくて仕方がなくなっていたのです。
 カントリーサイドに建つ館の中では時間はゆっくり。誰かに何かをさせられている、せきたてられることから開放されます。心が優しくなれてそんな中では尚更便利な物はかえって似合わないのです。
 幼稚園の倉庫で出会った懐かしい木のイス・・・これがこんな私たちの思いを全て表してくれるような気がします。

アンティークのもう一つの魅力は会話を弾ませるエッセンス
もう一つ、私にとってアンティーク達が力を与えてくれている事。実は、ペンションオーナーという仕事をして皆さんにお会いするのが楽しくて嬉しくて仕方が無いくせに、本当はとっても人見知りな性格で会話が上手くありません。
そんな私が初めて来館くださるゲストとお話の糸口になってくれているのが今も集め続けている館内のあちらこちらに配したアンティーク雑貨達なのです。
「わーこれ、何に使うものなんですか?」「いつごろの物なんですか?」こんな風にご質問を頂いた途端に、アンティークたちはそれぞれ輝きはじめ、エヘンと威張るように「ボクを紹介してちょうだい!!」と言っているかのように思えるのです。
すると次々に話題が生まれてきてあっと言う間に初めてお会いしたお客様とも仲良くなれるのです。私にとって、アンテーィクはお客さんとの絆を生む勇気のパワーなのです。こんな話をすると常連の皆さんは口を揃えて「エエーッ!ホントに?」って言うのですが(笑)


【お気に入りのアンティークをご紹介しましょう】

「100年前のスタンレーのクッキングストーブ」
 今も現役で冬には大活躍しています。部屋を暖めるのはモチロンの事、調理機能まで付いたもので、これでジャムを炊く時は本当に赤毛のアンになった気分です。朝一番に目覚めて火を起こすのも楽しみの一つになっています。館に薪の香りが広がると館の外がマイナス温度だって言う事も忘れてしまいます
「蓄音機」
 最近とくにハマッテいるのですが。。。エジソンはよくぞ「この音を再生させる」事に成功したなあって思うのです。電気を使わずゼンマイをハンドルで巻き上げます。ソーッと針を下ろすと昔々の音が蘇ってきます。臨場感あふれる今のCDももとはここから始まったんでしょうね。ことに私の父母より年上のお客様に音を聴いていただくと何故か皆さん歌いながら踊ってくださるのです。
 


かのこの一言
素敵なアンティークに囲まれているだけで、心が安らいできそうですよね。オーナーはトールペイントもお得意だそうで、ペンションを建てる際に工房まで造られたそうです。希望があればトールペイント教室は毎日開催しているそうですよ。意外と男性の方がはまるとか・・・


「アンティークと同じように、皆さんと時を重ねられるペンションでありたい」というオーナーの心のこもったおもてなし。周りも清里の自然に囲まれて、癒しの空間でゆっくりと心の洗濯をどうぞ。
一泊2食 9660円〜(季節料金、食事コースアップ有り)詳細はHPよりお問い合わせください。

カントリーイン ファースト トレイン
http://b-marks.net/FT/

 
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