Tさんのお庭はマンションの1階。日陰のローメンテナンスの庭とおっしゃいます。以前は芝生のお庭でしたが、レンガでテラスを作り、日陰と日向のメリハリのあるお庭に作り変えました。Tさんのお庭造りにはどのような工夫があるのでしょうか。
早速、のぞいてみましょう。




転勤族のTさんが一階庭付きのマンションに越してきたのは7年前。当時はガーデニングの経験は全くなし。寄せ植えがひとつふたつあっても良いかなと軽い気持ちで、あるコンテナガーデンの教室にいってみたのが始まりでした。それまでTさんにとっての花といえば、フラワーアレンジメント。



日陰の寄せ植え
寄せ植えもその延長くらいに思っていました。でも、そこでは寄せ植えの作り方だけではなく、植物を育てる基本の知識をきちんと教えてくれたのです。
日向の寄せ植え
育ち方の説明からお手入れまで初心者でも分かりやすいものでした。 フラワーアレンジメントは、作り終えた時が完成ですが、寄せ植えはそこからがスタートです。

初めはよそよそしそうにしていたそれぞれの苗が、花と花、葉と葉が重なり合って育っていきます。一ヶ月も経つと、まるで小さなお花畑のようになってきました。 寄せ植えの変化を感じる日々は「癒し」 そのものです。美しい花も楽しめ、植物から元気をもらう日々。Tさんの植物への認識は、軽い気持ちで作った寄せ植え一つで、すっかり変わってしまいました。植物を育てる楽しさ、面白さにすっかりはまってしまったのです。

庭のパンジーを入れたアレンジ



Tさんの庭は、南に面しているのですが、南面に建物があり、どうしても庭半分は日陰になってしまいます。引っ越してきた当初は青々としていた芝生も日当りのせいもあったのでしょう。剥げて汚くなってしまいました。すっかり植物育てにのめりこんでいたTさんは、その当時、庭仕事をするお店を手伝っていました。そのお店のオーナーと相談し、一念発起でテラス風のお庭に作り変えました。

レンガを全面に敷くのではなく、意図的に地面の空間をあけ、そこにグランドカバーになるようなセダムを植えました。日陰を明るくするためにちりばめた白い小石も全体のメリハリになっています。一日中日陰になる部分はアオキのような常緑低木をバックにクリスマスローズやギボウシ、ホトトギスなど、日陰に強い植物を植えました。フェンスを覆うようにヨシズがかかっています。「リビングから見たとき、自然素材のほうが,目に優しいですよね。見た目の工夫です」。隣家との境のフェンスにもつる性の植物を絡めてみると、目隠し効果も兼ねた秘密の花園風の花と緑の空間になりました。




ここ1.2年は、野菜作りを楽しんでいます。野菜作りというと市民農園とか、庭の片隅のキッチンガーデンなどを想像しますが,Tさんの場合はちょっと違います。ある園芸系短大の就農準備講座や社会人向けの家庭菜園の講座に通って、学びながら野菜作りを体験しています。

「野菜を育ててみて、土、空気、人との関係を実感しています。たった一粒の種がこんなになるの〜、と驚きに近い感動を味わいました」。種まきから、育て収穫することで基礎生活力が高まるといいます。「アレンジメントはある面競争、心が疲れました。でも、食べ物を育てることで、皆共通の原点に戻れます。気持ちが豊かになれました」。昨年秋の白菜や大根の収穫の時には、いつもは興味を示さないご主人も参加してくださったそうです。「おしゃれなキッチンガーデンもやりました。飾りの野菜はいくらでも作れますが、やはり食べるために作りたいですよね」。土に触れているだけで、ちょっと位の気持ちの落ち込みもリハビリになりました。



自宅の庭は見て楽しむため、野菜作りは土とのふれあいと収穫の喜び。Tさんのガーデニングライフは見た目のメリハリだけではありませんでした。シーンごとの目的もあったのです。そして、楽しく育てるためには、植物のこと、土のこと、きちんと学び、教えてもらうこと。節目節目にいつも学びの姿勢があるTさん。自己流でいつも失敗ばかりでは楽しさを知る前に、嫌になってしまいますよね。見習いたいと思いました。





春になり、ようやくお庭紹介復活しました。
また月一回ステキなお庭を紹介していきます。
さて、Tさんの取材後、申し込んでいた市民農園に当たりました。農協の青年部の野菜作りの指導講座があるようです。Tさんを見習って、全講座参加しようと思っています。カンファンでもご紹介できるといいなあ〜〜


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