Fさんはインテリア・プランナー。ご自宅のマンション1階の庭はリビングルームの延長という考え方で作りました。愛犬も自由に内と外を行き来できるアウトドアリビングです。インテリアのプロがつくるマンションのお庭とは・・・。


マンションの1階にあるFさんのガーデンを訪ねたのは4月の終わり。まず、最初にびっくりしたのはインテリアのセンスの良さでした。洗練されたすっきりとした空間なのに、どこか温かみのある風景。ところどころに配置されているアンティーク風の雑貨と姿の良いインテリアグリーン「ウンベラータ」が効果的に使われています。

リビングルームの大きなガラスの向こうは、Fさんが「もう一つのリビング」と言うお庭です。一番目を引くのが、白いアンティークの暖炉と椅子。本来は木の風合いでしたがFさんが白いペンキを塗りました。“「アンティークをペンキで塗るなんて・・・」と言われましたが、物は使わないでしまいこんでいたら何にもならない。剥げたり、ひび割れても、それなりの味わいがあって素敵じゃない”という言葉に思わず納得。木製のベンチのコーナーのあしらいも注目です。アイアンのバスケット、鳥かごなどの雑貨もあまり見かけないような魅力的なものばかり。すべてに無駄がなく、さりげなくそこに存在しています。さらに注目は、植物の配置。特別な植物を使っているわけでもないのに、素敵に見えるのは容器や場所に合うような絶妙な植物選びでしょうか。下から上に伸びるもの、上から下へ垂れ下がるもの、横に広がっていくもの、適材適所でいろんな育ち方の植物が空間を演出していました。




“今は亡き愛犬のためにこの庭を作りました。犬が中も外も自由に行き来できるようにしたかったから”。中と外との一体感をもたせるためには、リビングの床面とテラスの床面の高さをほぼ同じにし、色を同系色にすると良いと教えていただきました。Fさんは、リビングの床に似た色の明るめのテラコッタのタイルをテラスに使っています。明るい色には広く見える効果もあるようです。庭の暖炉があまりにも素敵なので、聞いてみると“外国のインテリア雑誌にはバルコニーの暖炉は良く見かけるのよ。バーベキューやパーティー用ね”とのお答え。でもこれは、実際は使えないそうですよ。


マンションのインテリアを手がけることも多いFさんですが、マンションのベランダはもっと工夫に出来ると言います。例えば、手すりの上に、プランターを立ち上げるような金具を使って、上に育つ植物と垂れ下がる植物を組み合わせて植えれば、フェンスが緑のスクリーンのようになります。

色の組み合わせも大切な要素です。Fさんは庭の花の色を「白・黄・紫・薄ピンク」で統一しています。“色は第一印象を決めてしまいます。好きな色が一番ですが、色の組み合わせもセンス良く見せるコツですよ”。センスを磨くには、いろんなものを見ること。特に外国のインテリア雑誌はおすすめ、とプロならではの秘訣も教えてくださいました。




Fさんは、毎日庭の手入れを欠かしません。どんなに忙しくても朝の30分は、花ガラを摘んだり、水やりの時間です。“庭に出て、手入れをしながら植物に声をかけるとそれ自体が癒しになる”と言います。枝にさりげなくかかっているミカンの半切りは庭を訪れる小鳥のためです。小鳥だけでなく、猫の訪問もあるそうです。庭の片隅には、野良猫のコーナーまでありました。



Fさんには、これから作りたいガーデンがあります。屋根や外キッチンがあり、皆が集まって、わいわいとパーティーが出来るような表も内も楽しめるガーデンだそうです。“これからは日本でもそんなスタイルのお庭が増えていくのではないでしょうか。家具も庭に使ってこそ・・・丸ごと楽しみたいですね”。プロならではの視点が生かされたハードとソフトを兼ね備えたガーデンは、機能性や見た目の美しさだけでなく、生き物も人も集まってくる楽しいガーデンのようですね





今回はお庭の取材でしたがインテリアも本当に素敵でした。
すべてをお見せできないのは残念ですが、特別に一部をご紹介しますね。


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