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皆さんの初夏のガーデンはいかがですか?我が家の庭ではアジサイやユリの間から、繰り返し咲きのバラやクレマチスが顔を覗かせています。さて、7月のお庭訪問は、好きが嵩じて自宅をガーデニングショップにしてしまったKさんのショップ兼お庭です。湘南の海もすぐ近くの素敵なガーデンです。
湘南の海沿いの道から、住宅街の急な坂を上ったところにスモールガーデンはあります。白いミニバラ“グリーンアイス”の寄せ植えやウエルカムボードがさりげない目印。知らなければ、通り過ぎてしまいそうなたたずまいです。白い扉の奥の階段を上ると、鮮やかな緑と季節の草花に囲まれたガーデンがあらわれました。
出迎えてくれたのはボーダーコリーのエル。スモールガーデンの看板犬で、Kさんの庭仕事の大切なパートナーでもあります。Kさんの一日はエルの散歩を兼ねた仕入れから始まります。お店を開ける日はほとんど毎日仕入れに出かけます。「市場だけでは、他のお店と同じものしか手に入らないので、生産者などにも出かけます。気に入った物がなければ何も買わないこともあるんですよ」。
庭を改造してお店にしたのは5年前。以前から、植物も雑貨も“人と違う物”とこだわりを持っていました。それを見た友人達から譲って欲しいと言われることがしばしば。「だったらいっそのことお店にしてしまおう」とお店を始めたそうです。「だから、お店は基本的に自分のため。採算は完全度外視です。自分の欲しいと思う植物や雑貨を探したり、アレンジしたりが楽しみでやっています。でも、それをお客様に喜んでもらえるのなら、なお嬉しいですよね」と話すKさん。お庭を通した豊かで充実した生活ぶりが伝わってきます。
スモールガーデンの魅力は、植物選びと見せ方のセンスにあります。普通のお店にはないような植物があったり、雑貨と組み合わせてあったり、Kさんのセンスのプラスアルファが人気になっています。枝のしなだれた中に一輪のバラの鮮やかさ、決して派手ではないのに、印象的な色の組み合わせ、グリーンのモスを入れた寄せ植えも新鮮です。「同じ植物でも、色の違いや器の見せ方で印象が違ってきますよね。ある一ヵ所を見て、そこが絵になるようなバランスに気を使っています」。
また、庭で実際に育っていて、「これ素敵」と思ったものが買えるのも魅力のひとつ。ビニールポットに植わっているだけでは、どんな場所で育てればいいのか、どんな風に育つのか分かりません。でもここでは茂った様子や寄せ植えの見本、ツルが絡んだ様子を実際に見て、参考にしながら買うことが出来るのです。お店というよりオープンガーデン。「いつでもどうぞ」とお庭を開放し、そこで見かけた魅力的な雑貨や植物が買えるというスタイルです。
Kさんの植物好きは、言うまでもないことですが、木工やトールペイント、デコパージュや草木染などのクラフトを趣味で続けてきました。アンティークも大好きだそうです。家具をリフォームしたり、小物の棚を手作りしたり、アイアンの雑貨を組み合わせて、ツル性の植物を絡ませるガーランドを作ったり・・・。「使えなくなった椅子の背もたれにツルを絡ませても素敵ですよ。
ちょっとした工夫で誰も持っていない素敵なものすることもできるんです。自分で色々考えるのも楽しいし、それをお客さんに気に入ってもらえると、もっと楽しくなる。インテリアも食べ物も、ちょっと手を加えただけで素敵になりますが、ガーデニングも同じ」とおっしゃいます。スモールガーデンには、今までKさんが趣味で楽しんできたエッセンスが詰まっているのです。ただ苗を売るだけではなく、器や飾り方を含めた花の提案もスモールガーデンの魅力のようです。
この日、苗を2つ買いました。見たことがないゼラニウムと白い小花のフウロソウ。さりげなく、レシートの裏に名前を書いてくださいました。「近所にこんなお店があったらいいのに」と言うと「自分で作ったらいかが」とKさん。自分のお店なんてこれからもないかなと思いながらも、なぜか、元気をいただいたような不思議な気持ち・・・今回も素敵な出会いの取材でした。
「Small Garden」
鎌倉市七里ガ浜2-14-12
スモールガーデンのお休みは日曜日と雨の日。ただし、真夏と真冬の2ヶ月近くはお庭のメンテナンスのためにお休みです。夏はうっそうとした植物を刈り取って、風通しをよくし、冬は宿根草を整理して土作り。オーナーも庭も無理をせず、庭仕事を楽しむための夏休みと冬休みだそうですよ。
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