ローズマリーとクリスマスローズをこよなく愛すKさんのお庭には、何種類ものローズマリーやクリスマスローズがあります。庭のテーマは“ナチュラル”。こだわって手に入れた樹木の下に草花がこぼれ種でどんどん増えていくこともあります。“見つけた瞬間がうれしいの”と言うKさんのお庭にご案内します。


東南角に位置したレンガ壁泉

 ご近所で植物好きと評判のKさんのお宅は東南の角地に面しています。庭も当然、理想とも言える東南に面した部分。しかも塀で囲わないオープン外構ですから、草花や樹木が通りに向けてあふれんばかりに育っています。日本の場合は公私の境を明確にし、お庭は塀で囲ってしまいがちですが、Kさんのお庭は緑豊かな町並みの形成にも大いに役立っています。さらに通りすがりの方も思わず立ち止まってしまいそうな生き生きとした植物の育ち方。本当にガーデニングが好きな様子が伝わってきます。


どんどん増えるアジュガ

 Kさんのお庭の特徴はオープン外構に加えて、枕木を使ったパーゴラやレンガの壁泉などの構造物。立体的な空間作りとともに、上に伸びてゆく植物の居場所にもなり、外からの目線をさえぎる役割も果たしています。板壁のシェッド(作業小屋)も人目を引きます。ただ植物がたくさん植わっているだけではなく、外からの視線を意識しつつ、キチンとした背景になっていて、計算された設計の妙を感じさせます。例えば壁泉は、部屋で何回も図面を引き、一番理想とも言えるカーブを自ら計算したのだそうです。一つ一つのこだわりがお庭の魅力をさらに引き立てています。


通りに面したシェッド

 2年前にKさんは家を改装しました。そのとき庭の一部も手直ししましたが、最近ようやくそのときに植えなおした植物がなじんできたと言います。また、このごろは「以前のように、一生懸命ではなくなったのよ」ともおっしゃいます。理由を聞いてみると、「植え付けのときにしっかり植えてあげれば、後は植物が自らの力で育ってくれるから、植物の力を信じているの。いつのまにかこぼれ種で芽生えた芽が愛おしいし、どんどん勝手に増えていく植物にたくましさを感じる」と話してくださいました。


グラスの葉が表情を加えて
ロイヤルブルーのガーデンテーブルに多肉の黄緑がベストマッチ
レンガ壁はまるで イングリッシュガーデン
友人作。ハンドメイドのポスト
アイアンバスケットに
多肉植物を植え込んで



こぼれんばかりのローズマリー。
ローズマリーは庭のあちこちに…
 Kさんの庭は、どこを撮っても本当に絵になります。お花がないときでも絵になります。色、形、質感が違う様ざまな葉の組み合わせ方や、グランドカバーなどのように横に張っていくもの、こんもり茂るもの、上に伸びていくものなど、育ち方の特徴に合わせた植え方がとても上手です。へたな園芸店より植物の育ち方の見本を見ているようで私も大いに参考になります。

 鉢やガーデン小物のセレクトのセンスも抜群です。アイアンや木製のグッズはどこで手に入れたのか聞いてみたくなるほど。そこにあるのが当然のように植物との相性を考えた配置もさすがです。

以前お伺いしたとき、「もう終わりだから・・・」とクリスマスローズをたくさん切花にして、お土産にしてくださいました。アンティーク風のバケツに無造作に投げ入れられたクリスマスローズの束はなんとも贅沢な雰囲気。切花にして楽しむ潔さにかっこよさを感じた私でした。

青空に透けるクリーム色のひまわり
ため息が出そうな大輪のダリア
 

今回お伺いしたのは秋でしたので、
お花がいっぱいというわけにはいきませんでしたが、
今度はバラに季節にまたお伺いしようと思っています。
皆様もKさんの春の庭を楽しみにしていてくださいね。
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