朝晩ぐっと寒くなって、日に日に秋が深まってきました。お庭ではセージ類や菊、秋のバラが最後の盛りの季節を迎えています。

 さて、11月最初のカンファンガーデンは10月に引き続き、“育てることにこだわった土の話”。前回は“植物が好きな土の条件”についてお話しました。土さえよければ、多少栽培の知識がなくても、植物は大体上手く育ってくれます。それほど土は大事なのです。でも、“我が家の庭の土は植物が育ちやすい土なのか、育ちにくい土なのかわからない”というかたも多いですよね。今回はまず我が家の庭土が植物の栽培に適した土なのかどうかチェックする方法をお話します。



 植物は硬い土よりもやわらかい土のほうが良く育ちます。なぜならば、やわらかい土のほうが根を伸ばしやすいからです。この土の硬さは砂と粘土の割合や土の構造で決まりますが、簡単に調べる方法として耕したり、触れてみるとわかります。

(1) 耕す
 まずクワやスコップで掘り起こしてみましょう。表面が踏み固められていても固まりをたたいてみて、もろく崩れるようであれば、良い土といえます。さらにその土の深さがどのくらいあるのか、掘ってみましょう。最低30cm。理想は50〜60cm厚みがあれば良いでしょう。

(2)手で握る
 よく耕したら、適当に水分のある部分を一つかみ、固く握ってみます。もし固まらないようであれば、その土は砂の割合が多い土です。固まりはしても、指先で押しても砕けずにへこむだけなら、その土は粘土質で単粒の土です。良い土は指先で押すともろく砕けるような土です。そのような土は有機物も含まれている団粒構造の土といえます。

(3) 指先で押す
 粗い団粒構造の土が通気性・排水性・保水性に優れ、植物が育ちやすい土と前回お話しました。粗い団粒の土は指先で強くもむと砕けます。また有機物が多く含まれている土は握ったとき、弾力があり、やわらかい感触があります。




 水はけが良い土とは、中に大きな隙間が多く、そのふかふかした層に厚みがあります。雨が降ったときなども、余分な水分を下に移動させ、水たまりができません。新興住宅地のようなところは、表面だけ良い土で、下は機械などで、踏み固められている場合もあります。そのような場合はいつまでもジメジメした状態になってしまいます。

(1) 雨の後に掘ってみる
 普通の雨の後、1日くらい経過した後、土を掘ってほぐれるようなら水はけ良好です。2〜3日たってもねばねばしているようなら水はけが悪いといえるでしょう。

(2) 30〜50cm掘ってみる
 表面だけ黒い土で、その下は石や瓦礫がいっぱいという例もあります。我が家はまさにそうでした。掘るたびにスコップが硬い石や瓦礫にカキンとあたります。こんな土は水はけが悪いばかりではなく、根が自由に伸びません。一度も掘ったことがないという庭なら、30〜50cm掘ってみて、確かめてみましょう。そしてできるだけ取り除いてください。



 植物が育ちやすい土かどうかを判断する場合、酸度の測定は欠かせません。酸性が強い土だと、植物に必要な微量要素が吸収しにくくなったり、根の働きを阻害したりします。日本では自然の状態ではアルカリの土は存在しませんし、酸性雨の影響で、中性に土壌改良した後でも、酸性に傾きがちです。ハーブなどのアルカリの土を好む植物もあれば、シャクナゲやブルーベリーなどの酸性を好む植物もあります。上手に育てたいなら、やはり土壌改良は欠かせません。まずは酸度を調べてみましょう。

(1)PHを測定してみる
 園芸店などで売られている測定液やPHで調べてみます。一般の草花はだいたいPH6.0〜6.5の弱酸性の範囲であれば適当でしょう。計ったPHが目的の植物に適さなければ、土壌改良の必要があります。酸性土壌を改良したいときは石灰肥料などを混ぜます。

(2) 雑草の種類をみる
 その場所に生えている植物で見分けることもできます。スギナ、オオバコ、ハハコグサ、ジシバリ、カヤツリグサは酸性の土にはびこります。こんな植物がはびこっていたら、酸性の土とみてよいでしょう。
 



あなたの家の土はどんな土でしょうか。
土の調べ方についてお話しました。
次回はいよいよ具体的な土壌改良の方法です。
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