今年は、5月になっても気温が上がらず、肌寒い日が続きました。でも、おかげで、バラの咲き方が例年と違い、早咲きと遅咲きのバラが一度に見られるといったとても嬉しい現象が・・・。
 今年もたくさんのお庭を訪問したのですが、最近のバラ人気を裏付けるかのように、素敵なバラのお庭がいっぱい。
 今回ご紹介するEさんのお宅もため息が出そうなバラと宿根草のお庭です。
お庭の中心は丹精込めたバラ

  閑静な住宅街の路地を曲がると、目の前には壁一面バラに埋め尽くされたお宅が現れました。樹木に絡む白の“アリスタ・ステラグレイ”、ピンクの“セシル・ブルンネ”、“黄モッコウバラ”の3種類のバラが見事なハーモニーを見せています。お庭に通じるアーチから、庭周りのフェンスに絡むのは、クラシカルな雰囲気が人気の“ピエール・ド・ロンサール”、つるバラの名品“ピース”、イギリスの有名な園芸家の名を冠した“ガートルード・ジェーキル”と花つきが良く四季咲きの“アンジェラ”。
 お庭に中心には、ソフトピンクのイングリッシュローズ“キャスリーン・モーリー”が見事なドームを作られていました。

年間スケジュールはお庭とともに

 Eさんのお庭は本当に手入れが行き届いています。訪れた日も花ガラひとつ見当たりませんでした。平均すると、毎日5時間はお庭のお手入れをしているとかで、「2日手入れを休むと後が大変なのよ。毎日まめにやるとかえって楽」といいます。やむ負えず出かけるときは、ビオラなどは花の咲いているものまで摘んでから出かけるのだそうです。「そうすると、帰ってくる頃はちょうど綺麗になっているのよ」。Eさん流のお手入れ術は確かに理にかなっています。いない間は見る人もいないわけですからね。
一年で一番忙しい季節は、バラの剪定・誘引や宿根草の株分けや植え替えをする12、1、2月です。「この時期にやるべきことをやっておくと花たちはちゃんと答えてくれるの。3月と9月はやれやれという感じ、家を空けられるのはこの時期だけね。」という表情からは、お庭への愛情が伝わってきます。
四季折々楽しめる花木や宿根草は名脇役

 Eさんが本格的にガーデニングを始めたのは、11年前。家の手直しを機に常緑樹で暗かったお庭を少しづつ変えていきました。花木や宿根草を植え、病気がちなご両親がお部屋からでも四季折々が楽しめるような工夫のある庭造りを心がけました。ご自身も気分転換になったり、ストレス解消になったり、庭での作業がどれ程役に立ったか分からないといいます。
続けていると知恵や工夫が生まれてきます

庭造りで気を使っているのは、カラーコーディネート。「グリーンと花のバランスが大切で、花を生かすのは、背景になるグリーンだと思うので・・・」とEさん。英国庭園史を勉強し、実際にイギリスを始めイタリア、フランスの庭園を訪れ、勉強になったそうです。
ご自分の庭の環境にあった植物選びも大事だと言います。「育ててるとその場所に向くもの、向かないものも分かってきます。段々、庭に合うものが残るわけですが、最初の場所が会わなくても、場所を変えたり、鉢に植え替えたりすると、上手くいったりします」。
試行錯誤を重ねた上に知恵や工夫が出てくるのですね。

バラの盛りの時期、Eさんのお庭には、たくさんのお客様が訪れました。手入れに行き届いた植物たちが作り出す、見事な風景に囲まれていただくアフタヌーンティーは、きっと最高のお味でしょうね。
 

素敵なお庭を造る裏には、日々欠かさないお手入れと知恵や工夫があるのですね。皆さんのお庭造りはいかがですか?
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