カンファンガーデン7月1日号 2006年6月30日
Kさんのフクシアガーデン
 梅雨も半ば、東京では真夏のような日々が続いています。梅雨というと、このところ思い出すのは「いま会いにゆきます」という小説。梅雨の季節の6月から7月にかけて物語が展開します。
 この小説の中にはたくさんの植物が登場しますが、みなさんはこの本の中に登場する植物がイメージできますか?知ってるものもあれば知らないものもあるという感じでしょうか?
 今月ご紹介するのは、フクシアの美しさに魅せられて、フクシアを中心としたガーデンをつくっているKさんのお庭。フクシアは気難しい植物といわれているので、あまり街角で見かけることはないので、イメージできる方はもしかしたら少ないのかもしれません。
 たくさんのフクシアと上手に育てるKさんならではのこだわりをご紹介します。
フクシアに魅せられて
 Kさんがフクシアに出会ったのは7年前。ご主人の駐在先のアメリカ、サンディエゴでした。母の日に自分へのプレゼントをと思い、なにげなく出かけた園芸店。その園芸店はまさにフクシア一色。店全体がフクシアで飾られていたそうです。Kさんはたちまち、可憐で愛らしいフクシアの魅力のとりこになってしまいました。
 一年後、引越し先のワシントンでもフクシアを見かけた時、もうじき日本に帰るのだからという思いがありながら、フクシアをいくつか買い求め、日本に帰ってからもフクシアを育ててみたいと思いは膨らんでいました。
フクシアガーデンの誕生
 日本に帰る前から、自宅をフクシアガーデンにするための計画を着々と進めていたKさん。生垣だったところをアメリカのお庭にあるような木の扉とレンガ壁に変え、背景を作りました。
 印象的なライオンマスクやタイルはアメリカにいるときに購入したものです。出来栄えは、お庭には植物の背景になる景色が大切というセオリーのお手本にしたいくらい。植物とのマッチングも見事ですね。
何をおいても手入れは欠かしません
  フクシアを高温多湿の東京近郊で育てるのは至難の業。そのフクシアをこんなに上手に育てているKさんに思わず「素晴らしい!」と感嘆してしまった私ですが、同時にきっとマメにお手入れをしてるんだろうな、と思いました。
 Kさんに聞いてみるとやはり「メンテナンスが一番大事」という答えが返ってきました。ここまでくるには試行錯誤の繰り返しで、未だに土を使った実験のようなこともしているのだとか。

「自然のままでは難しいから、高いところや足つきの台のようなところに置いて、通風を良くしたりしています」と言います。暑さに弱いため、真夏は花芽がついていても、お休みさせるために花芽を摘み、負担を少しでも少なくします。そうすると、秋にまた咲き、秋に咲いた花はとっても長持ちするのだそうです。冬は冬で1/3程度に切り戻し、大切なものは家の中の南側の暖かいところに移動させます。

 土も大切なポイントで「水はけ良く、一日一回たっぷりの水やりは欠かさない」と言います。「でも、手入れは全然苦じゃないのよ」と楽しそうに話すKさん。大好きなフクシアをこんなに見事に咲かせるためには苦労は厭わないというところなのでしょうね。
何をおいても手入れは欠かしません
 Kさんがガーデニングに目覚めたのは、30代の頃。隣の方に金のなる木をいただいたのがきっかけでした。また幼い頃の花好きのお母様の影響もあったようです。また焼き物にも興味があり、素焼きの鉢などを探しては、どうしたらフクシアを素敵に見せられるかを工夫しています。

 例えば焼き物市で見かけたブック型の鉢にはセダムを組み合わせてみました。フクシア単品で植えるよりも色んなものと寄せ植えすると、素敵に見えるだけでなく、栽培の点でもメリットがあると言います。冬の寒さをしのぐために切り戻しをしても、クローバーやベビーティアーズなどを一緒に植えておけば、可愛い上に、何も植わっていない印象にはなりません。一石二鳥の効果があるそうです。

 まだまだ試行錯誤というKさんのフクシアガーデン。私はオープンガーデンをするという日に訪ねていったのですが、皆さんの質問にも丁寧に答えるKさんの姿は、フクシア以上に魅力的に見えたのは私だけでしょうか?

 
 
 
BACKHOME
Copyright © 2008 by CountryFan, All rights reserved.