初夏の日差しで汗ばむ日も多くなりました。元気に花々が咲き乱れる、ガーデニングシーズン到来です。色とりどりの花を眺めているだけで、気持ちがワクワクしますし、萌黄色から濃い緑まで、緑色のグラデーションが魅力的なのはこの時期ならでは。
そんな素敵なガーデニングシーズンですが、最近はブームもひと段落して、さらに個性的なガーデニングが増えてきたように思います。そこで、今回は足を伸ばして楽しむ、個性的で魅力的な、浜名湖ガーデンパークの「モネの庭」を紹介しましょう。

 モネといえば、印象派を代表するフランスの約170年前の画家です。難しいことは専門の本や紹介サイトにおまかせしてしまいますが、自然光を愛し、存分に生かした陽光あふれる画風は、‘光の画家'とも言われることからも分かります。40代になると、今回紹介する「モネの庭」の舞台にもなっている"ジヴェルニー" ジヴェルニー(パリの西方約80kmの郊外)に土地を購入して、まるで絵を描くように美しい庭を創り出します。なんとこの庭には3つの温室を建てられ、6人もの庭師を雇い、世界中から珍しい植物を集められたそう! 実は多くの名作を生んだこの庭こそ、モネの生涯の最高傑作だったと言えるのかもしれません。そして、モネは没するまでこの地で絵を描き続けたそうです。同じモチーフを時間、角度を変え、丹念に丹念に・・・。モネの代表作である「睡蓮」の連作からも、その情熱がうかがえます。


 後世になると、その庭は一般に開放されるようになり、「まるでパレットのような庭」「生きた美術館」と評され、多くの人々に愛されるようになったのです。そんな庭が日本でも同じように楽しめる・・・とても素敵なことですね。

 庭に足を踏み入れた途端、どこから見ていいのか分からないほどの花、花、花・・・。この瞬間にも、モネが印象派の画家であると同時に優れたガーデナー(庭師)であった、と確信してしまいます。
この浜名湖ガーデンパークの「モネの庭」は、フランス・ジヴェルニーの庭と邸宅の外観を再現しています。春から夏にかけては名画「睡蓮」のモチーフとなったスイレンの花を見ることができるそうですが、残念ながら今回はちょっと早かったようです。
モネの庭は、日本風の太鼓橋が掛けられた、睡蓮の池を中心とした「水の庭」、さまざまな色彩の花を植えた「花の庭」からなります。「水の庭」には風にゆれるしだれ柳が落ち着いた雰囲気をかもし出し、懐かしささえ感じる見たことのある風景が広がります。また、花の庭」にはバラが両端で咲き誇る並木道を中心に、左右に配した花壇が、暖色だったり寒色だったり、立体的であったり・・・そのパートパートでテーマがあるかのような独自の色合いで咲き乱れています。それぞれに無粋な花の名前を示す看板はありません(若干木などの説明はあるのですが)。最初は「この花はなんていう名前なのかしら?」なんて気になっていましたが、次第に全体の美しさのバランスが素晴らしくて、気にならなくなってしまいました(笑)
これから秋に向けてさまざまな花が入れ替わりながら咲き乱れていくとのこと。それこそモネのように、じっくり何回も時期も変え、時間も変え楽しめたら・・・そんな気ちになれる、素敵なガーデンでした。

浜名湖ガーデンパーク 「モネの庭」
http://www.pref.shizuoka.jp/hg-park/index.html
静岡県浜松市西区村櫛町5475-1
毎週火曜日の午後は庭園の維持管理のために閉鎖。
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