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“お花炭”ってご存じですか。
それは、木の実、花、葉、果物、竹の根や枝などを炭化させて作る炭の一種です。
「灰になってしまうのでは・・・」と、思う方もいらっしゃるでしょうが、
不思議なくらいに、素材の自然の姿をそのまま保ちながら、黒く炭化させることが出来るのです。
しかも、素材や作り方にもよりますが、
“お花炭”は、身近な道具を使って、意外に簡単にできるのも嬉しいところ。
季節が感じられるものなど、身近にあるいろいろなものを“お花炭”にしてみるのも面白そうですね。
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近年静かなブームを呼んでいる“お花炭”、実は和の心を大切にした大変歴史のあるものです。
約五百年前、遠く室町時代には、公家や武将の間で盛んになった茶の湯の席で、優雅で高尚な「飾り炭」として既に珍重されていたとのこと。
藩によっては、代々世襲制のお抱え炭焼師がいて、それぞれ独自の焼き方や秘伝の技術が受継がれており、“お花炭”の作り方にも土地土地で微妙な違いがあったようです。
また、炭の切り口(切断面)が菊の花に似ているのを称して語リ継がれていることに・・・茶席で炭をおこす時、火がつきやすいように使っていた小枝の代わりに、風流を楽しむ茶人たちが四季折々の花や葉のついた枝を炭にして使っていたのが“お花炭”として、もてはやされるようになったとか。
パイナップルやマンゴーなどの最近の遊び心をくすぐる“お花炭”を当時の人々に見せてあげたら、きっと崇め祭られたことでしょうね。
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道 具:空缶(海苔やお菓子などの空き缶、四角い缶が良い。無ければアルミホイルで代用可)
針金 釘 アルミホイル ペンチ 軍手
いろり(ガス台、ポータブルコンロ、バーナー、七輪など)
素 材:木の実(松ぼっくり、栗のイガ、ドングリなど)
※木の実や杉の葉が比較的短時間で出来上がり、失敗が少ない
花や実(バラ、ユリ、麦の穂、ヘチマ、ヒョウタン、ハスの実など)
※鷹のつめ、麦、ハスの実、などの花や葉は崩れやすく、火加減や時間が難しい。
果 物(パイナップル、バナナ、柿、ザクロなど)
野 菜(レンコン、カボチャ、ナス、とうもろこしなど)など
※果物・野菜類は水分が多いため時間がかかる。
(特にパイナップル、カボチャ、ザクロなどは、 素材を詰めた缶を大きな炭窯に入れる
必要があるのでやや難しいかも。
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作り方:1. 缶の蓋に、釘で左右対称に蒸気抜きの穴(約5mm直径)を開ける。(釘は後ほど使う)
2. 素材が直接缶に触れるのを防ぐため、素材をアルミホイルで優しく包む。
※形崩れしやすい素材や水分量の多い素材は、モミを入れると仕上がりが美しい。
3. 1に2を入れ蓋を閉め、缶の周りに針金を一週巻き蓋が開かないように留める。
※新しい缶は蓋が飛ぶ可能性があり、過熱で蓋が反り中に空気が入るのを防ぐ。
この時に四角い缶の方か針金をかけやすい。
4. 火にかけしばらくすると炭化が始まり、蓋の穴から煙が出て来てくる。
煙は、しだいに白から青みがかった色に変化してくる。
(煙が出るまでの時間は、素材、量により異なる。)
5. 煙が出なくなったら、蓋の穴に1で使った釘を戻して缶を密閉させる。
※素材の水分量で違いがあるが、ここまでの所要時間は40分〜1時間位。
ちなみにパイナップルなど水分量の多い素材は約4時間位。
6. 火から降ろし、完全に冷めたら蓋を開けて慎重に完成した“お花炭”を取り出す。
※冷めないうちに蓋をあけて空気が入ると、中の素材が燃え出すため
十分冷えるまで待つことがポイント。
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初めて作る場合は、焼きすぎないように、
また全体が同じ焼き上がりになるようにする加減に少々戸惑うかもしれませんが、
案外家庭でも簡単に作ることが出来るもの。
失敗の少ない素材からオリジナル作品にチャレンジしてみてくださいね。

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シンプルでもあり、ゴージャスでもある黒。
その黒をまとった“お花炭”は、合わせるものにより、いろんな表情を演出することが出来ます。
そのモノトーンの美しさを生かし、最近ではインテリアとして、オブジェ、フラワーアレンジメント、いけばな等、今では様々なところに取り入れられるようになりました。
あなたもガラス、籐、陶磁器などいろんな素材のツールを使って、“お花炭”をアレンジしてみませんか。
とりわけ、ツタのかごとは相性が合い、コーディネートしだいで、その姿は主役にも脇役にもなりえます。
ちょっと気が早いようですが・・・炭の黒、その気品を生かしたお正月用のアレンジとして、漆器や和紙の組み合わせで華やかに演出してみてはいかがでしょうか。
今までとは違うアレンジで、新鮮な気分になれ、また、お客様の目を引くこと請け合いです!
また、炭は空気清浄効果や、消臭効果、除湿効果があると言われていることから、木炭には及ばないものの“お花炭”にもその効果を期待してもよいでしょう。
“お花炭”も活性効果があることから、癒し系グッズとしても徐々に脚光を浴びるようになりました。
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“お花炭”は、季節に合わせて素材を選べ、いろんな表情を持っています。
その姿は、奥ゆかしい和の心や、
凛とした日本人の芯の強さを漂わせる一方で、
儚く壊れやすいのでもあったり・・・。
でも、そこが“お花炭”の風情でもあるのではないでしょうか。
“お花炭”を身近に置くことで、人々の心がホッと癒されるといいですね。
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花 炭 逍 遥
http://www.pirka.org/cvet/page1.html
東京都の西多摩自然フォーラムでの様々な活動・・・自然のありのままの姿を
楽しんでいらっしゃる西田様ご夫妻。
ご主人のご趣味でもある炭焼きがきっかけとなり始められた、
奥様による“お花炭”についてのサイト。
心が和む素敵なページをご覧ください。
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