3人のキャンディーたちは、丘の上のケーキのお城からコルマールの町へと、らせん階段の滑り台に乗って、転がり落ちていきました。気が付くと辺りは真っ暗!「わぁー、真っ暗で何も見えないよ」「ここは何処なのかしら?」「僕たち一生ここから抜けれないかもしれないよ」「そんなのいやだよ!」3人は、ぶるぶる震えながら固まってしまいました。
突然、ポムの声がこだましました。「そうだわ!夜の見張り番の時に使う眼鏡で見てみましょう。この眼鏡で見ると、向こう側の景色が真昼のように明るく見えるのよ」ポムは折りたたみの手鏡みたいな眼鏡をポケットから取り出すと、床の上に広げて立てかけました「ここは洞窟の中よ!ひゃーすごい!綺麗な宝石がいっぱいあるわ」「早く見せてよ!」怖くてうずくまっていたミエルとグランが、眼鏡の前にきて眼鏡の向こう側を覗きました「なんて綺麗なの!」3人のキャンディーたちは、サファイヤ、ルビー、エメラルド、真珠の宝石に、目が釘付けになりました。3人は、すっかり真っ暗やみの怖さを忘れてしまいました。
魔男がやってきた!
ところがそれもつかの間「だれだ!私の大事な宝石を盗もうとしているやつは!」一人の男が、「こつこつ」と靴音をたてながら近づいてきました。
「さあ早くこの箱の中へ隠れるのよ」ポムがミエルとグランの手を引いて白い箱の中へ引きずりこみました。
「この辺りから声が聞こえたぞ」男はランプを片手に腰高の棚の上にある白い箱の近くにやってきました。男は、ゆっくりとランプで棚の上を照らしました。男は、ゆっくりとランプで棚の上を照らしました。
「なんだ、気のせいか。誰もいるはずがないさ。わしが入ってくる時、扉の鍵はかかったままになっていたんだからな。わしもちょっと神経質になっているのかもしれないな」と男は引き返そうとしましたが、「まてよ。一応宝石の数を確かめておくか」と言いながらランプを腰高の棚の上に置きました。男は宝石に息がかからないようにハンカチを口に当てて、一つ一つ宝石をくいいるように眺めました。
辺りは物音一つしなくなり、時折洞窟の滴が「ポタン」と、かん高く鳴り響いていました「静かになったよ。何しているんだろう?コルマールの町中の人って魔女に魔法をかけられてマシュマロ人になっているはずだよ。こんな大きな靴音だったら人間だよ」「ひょっとしたら魔法が解けたのかな?」「だとすると、魔法が解けてないのは私たちだけ?」「もしかして魔男かもしれないよ」3人はひそひそと、箱の中で話をしました。男は急に白い箱の方へ目を向けました。「白い箱の中から声がしたぞ!」男は白い箱へ手を伸ばしました。3人のキャンディーたちは白い箱の中で、ぶるぶる震えながらじっとしていました。
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