続編・3人のキャンディーたち

リクヴィールで、いちばん楽しい時計屋

「きゃあー」「うぁー、玉子がふたつ!」「ほんと!それにしても、お日さまが眩しいわ!くま車を降りた時は、夕方だったはずなのに、今はひょっとして朝?ここは鳥の巣の中?」「ここはコウ、コウノトリの巣の中だよ!」「ひゃーコウノトリにつっつかれるわ!早く屋根の上へ降りましょう!」「急げ!急げ!」「玉子を割っちゃ大変!」


3人のキャンディーたちは、コウノトリの巣から出て屋根の上をピョコピョコ歩き、屋根のてっぺんから見降ろしました。
「ここの家、2階建てだわ!」「降りてみよう!」「うん」3人は、雨どいを伝って下へ降りていきました。
「あら、看板があるわ!」「リクヴィールで、いちばん楽しい時計屋って書いてあるよ!」「やったー!ここはリクヴィールなんだ!」
「もしかしてキャメルの家、この辺かもしれないよ!」「尋ねてみようよ」「そうね、尋ねてみましょう。でも、おかしな時計屋だわ!時計がふたつしかないわ!」ポムが首をかしげました。
「楽しい時計屋って書いてあるけど、どこが楽しいんだろうねフフフフ」「ハハハハ」ミエルとグランが笑い出しました。


楽しい時計屋の若い主人

「しーっ、誰かこっちへやってくるわ!」カタッと音がして、店の奥から若者がこちらへ向かって歩いてきました。キャンディーたちは、ガラス戸から離れて若者を見つめました。
若者は、ガラス戸の鍵を開けて、引き戸を開け、ガラス戸をゆっくり開きました。「あーあ、店を開けてみたが、今日もつくる気がしないなー。どうせ一生懸命つくったって売れるわけないさ。僕の時計には、魅力がないのさ!」若者は、空を見上げ、しょんぼりと呟きました。「そんな事ないわ!ほら、お店の奥にあるあの時計は、とても温かみがあるわよ!まるで生きているみたい!」とポムが言いました。


「ひゃあー、誰もいないのに声が聞こえたぞ!お化けだ!」若者は、びっくりしてガラス戸を閉めようとしました。
「ここだよ!」「ここ!」ミエルとグランが声をかけました。若者は、声のする方へゆっくりと首を下げ、3人のキャンディーたちを目にすると、目を大きく見開いて「ひゃぁー」と、さけびながら店の奥へ入っていき、丸い木のイスに腰掛け、茶色の木の机の上に顔をうずめてふるえました。
キャンディーたちは、「おじゃまします」と言いながら店の中へ入り、カラフルな床をピョコピョコ店の奥へ向かって歩き、若者の足元に立ちました。
「ねぇ、私たち、お化けじゃないの」「僕たち、りんごの丘のキャメルの家さがしてるんだ」「それと魔女のお菓子屋もね」キャンディーたちは口々に言いました。
「もう勘弁してよ!だって君たち人間じゃないじゃない!」「私たち、魔法をかけられてキャンディーの姿になっているの。ほんとは、スイス人なのよ」ポムが言いました。
「魔法?」若者は顔を上げ、キャンディーたちを見つめました。その顔は、どことなく素朴で弱弱しく若若しくない表情でした。
「君たちキャンディー?そういえば、お化けよりずっと可愛いや」若者は少し落ち着きを取り戻して微笑みました。
「キャメル?りんごの丘のキャメルだったら知ってるけど…。」「ほんと!やったー!」「キャメルに、もうすぐ会えるね!」「魔女にも会えるよ!」3人のキャンディーたちは、手をつなぎ合って大喜びで「ワーイ」「よかったわ」「ハハハハ」と、さけびました




次号へ続く
第2作目販売開始
「ほっ」と幸せな気持ちになります。

好きな音楽を聴きながら読む芸術童話。クリスマス、バースデープレゼントにもどうぞ。カントリーファンに贈るヨーロッパを舞台とした、かわいい伽話。幸せを呼ぶ不思議な妖精プルグリムの世界へ行って主人公マーガレットと一緒に、物語を冒険しましょう。


四六判・上製・72頁 定価1,365円(税込)
■ブックサービス(送料210円でお届け。)
フリーダイヤル/0120-29-9625
携帯・PHS/03-3817-0711
■ インターネット
カンファンブックストアー(Amazon.co.jp)からご注文頂けます。 カンファンブックストアーから注文する
「Yahoo!」のショッピングからもご注文頂けます。
Yahoo!ショッピングから注文する

☆内容・挿し絵に感動されて、大阪日日新聞さん、宮崎日日新聞さんに取り上げていただきました。


文芸社http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/4-8355-8095-8.jsp
東京都新宿区新宿1-10-1 TEL.03-5369-2299 FAX.03-5369-3066
一つ戻るトップページへサポートへ
Copyright © 2008 by CountryFan, All rights reserved.