もっとも初期のボタンと言われているのは、古代エジプトのお守りとして、太陽神ケペラを象徴する“スカラベ”。
とはいっても、形からして衣服をとめるものではなく、権威の象徴であったり飾りとしてのものであったのでしょう。
ボタンとしての機能を兼ね備えるようになるのは、その後、古代ゲルマン民族が使ったといわれる動物の骨や角、貝や木の実などで作られたものがはじまりといわれています。 

“ボタン”という語源に関しても、定説はないものの、古代ゲルマン語の「button」とラテン語「bottanei」が出所とされており、“花の蕾”という意味が込められているそうです。
日本でも江戸時代中期には“ボタン”という名前で用いられるようになりました。

お話をうかがった「ボタンの博物館」はボタンメーカーのアイリス本社にある博物館。
世界各地で収集された貴重な4000点以上のボタンの中から、1700点近くを展示してあります。
実際に訪れてみると、まず、予想を超えるボタンの種類の多さに圧倒されるばかり。
色彩鮮やかなエナメルボタン、細かいハンドメイドの刺しゅうで作られたエンブロイダリーボタン、500個以上の小さなガラス片で埋められたモザイクボタン、曲線の素晴らしいアールヌーボーボタンなどなど。それらが、素材、デザイン、年代別に細かく分類されていて、細かい歴史などが分からなくても、そのロマンあふれるボタンの歴史に触れることができます。
驚いたのが「サツマボタン」。
薩摩藩御用窯で作られたという陶磁器製のボタンです。これは19世紀末に欧米への輸出用に作られていたもので、国内では流通しなかったものの海外では評価も高かったそうです。この利益が戊辰戦争の軍事費の一部になっていた・・・歴史の裏側を支えた偉大なるボタンと思って見てみると、感慨深いものがあります。

説明をしてくださった「ボタンの博物館」の方によると、ボタンの歴史を追っかけていくと、約100年ごとに大きな波があるそうです。100年ごとに装飾的な意味合いが強くなり、ボタン自身が大きくなり色合いやデザインなどが華やかになり、時代のステータスシンボルとしての輝きをもつそうです。 バブル崩壊後、小さくなってしまったというボタンたち・・・これからはまた大きく華やかになっていくかと思うと、何だか楽しみですね。また、そんなボタンたちの楽しみ方も、ただ服等に付けるだけでなく、イヤリングやブローチなど、ひと手間かけて楽しむのもいいかもしれません。 こちらでは博物館の横にショップも併設されていて、アンティークのボタンや手ごろなレプリカボタンなど、加工用のパーツとともに販売されているので、思い立ったら吉日・・・なんてことも可能です。

今回ご紹介した「ボタンの博物館」についてはこちらのサイトをご覧ください
HYPERLINK "http://www.iris.co.jp/muse/" http://www.iris.co.jp/muse/
※博物館は予約制となっています
3〜4日前までにはメールか電話にてご連絡を
HYPERLINK "mailto:info@iris.co.jp"




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